君の手を離す日

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息子が「上履きを持ち帰りたくない」と泣いたので話を聞いてみた

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寝かしつけ時に息子と話をしていたら、幼稚園でみんなが行う「あること」がイヤだと、息子が泣き出してしまいました。他の園児にとっては何でもないことでも、息子にとっては大問題らしいのです。

息子がイヤだといったのは、「金曜日に上履きを持ち帰ること」でした。一体どういうことか書きたいと思います。


発端

木曜日の寝かしつけ時に、「明日は金曜日だから、幼稚園の上履き持ってかえってね」と何気なく言ったんです。そうしたら突然息子が泣き出しました。しくしく泣きながら「上履きを持ち帰りたくない」と言うのです。理由を聞いてみても、「イヤだから」と泣くばかり。

なんでイヤなのか知るために、息子と話をすることにしました。


荷物が重たくなるのがいやなのか?

まずは、「荷物が重たくなるのがイヤだから、息子は上履きを持ち帰りたくないのでは」という仮説を立てました。金曜日はリュックに加えて、上履き袋や絵本袋も持ち帰らねばならないからです。

この状況を解決するために、私はこう提案しました。

「荷物が増えるのがイヤだったら、お迎えのときにすぐにママに荷物を渡してくれたらいいよ。そうしたら持ってあげるから大丈夫だよ」

でも、息子的にこの対応は不正解でした。「それでもイヤだ」と泣きます。


上履きを幼稚園にずっと置いておきたいのか?

次に考えたのは……「上履きは幼稚園で履くものだから、ずっと幼稚園に置いておきたい。だから息子は上履きを家に持ち帰りたくない」という説でした。

でもこの説が正しかった場合、「じゃあ幼稚園に置いて帰ってもいいよ」と言うことはできません。上履きを家で洗わないといけないからです。

私は、「上履きを洗わないと汚れていってしまうこと」「週末に1週間の汚れを落として、同じものを長く使っていくこと」などを懇切丁寧に説明しました。

靴を洗うことに興味を持ってもらうべく、靴洗いに使っている洗剤のことを話したり、「じゃあ明日は一緒に上履きを洗ってみようか」と言ったり、いろいろ手を尽くしましたが、息子は「それでもイヤだ、上履きを持って帰りたくない」と泣きます。

30分かけても話が全然進まなかったので、こんなにイヤなんだったら、息子の要求をいったん呑んであげようと考えました。

「じゃあ明日は、持って帰らなくてもいいよ。先生に言っておいてあげる。2週間履いていたらさすがに黒くなるから、持って帰りたくなると思うよ。そのときに持って帰ったらいいよ」と優しい口調で言ったんです。

でも、これも息子的には不正解のようで、ワーンと泣きました。

「上履きを持って帰りたくない」と言うから「そんなにイヤなら、持って帰らなくてもいい」と優しく言ったんです。息子の悩みは晴れたはずなのに、泣き止みません。なぜグズリが続くのか、途方に暮れてしまいました。


息子とゆっくり話をしてみた

この問題にきちんと向き合ったほうがいいかと思い、掘り下げて聞いてみることにしました。

「上履きを持ち帰ることの何がイヤなのか、言ってごらん? 『明日は上履きを持ち帰らなくてもいい』って言ったのに、泣いてるのはなぜ? まだ何かイヤなことがあるの?」

そうしたらぽつりぽつり、息子が話し始めました。

「あのね、歌がイヤなの……」

「歌?!」

「上履きの歌を歌う時、こうするのがイヤなの」

そう言って息子は、両手を上履きの中に入れるジェスチャーをしたあと、手のひらを合わせ、架空の上履きの底どうしをポンと打ち合わせるようにしました。

スリッパで実演するとこんな感じです。

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核心に迫ってきたように思い、ゆっくり息子の話を聞いてみました。そうすると、上履きを持ち帰る際の手順をイヤがっていることが分かってきました。



息子の話によると、園ではこんなふうにして上履きを持ち帰っているそうです。

・上履きを持ち帰るときに、みんなで上履きの歌を歌う
・歌を歌うときに上履きを脱ぎ、両手をそれぞれ上履きの中に入れ、底どうしを打ち合わせるようにする
・靴が揃うので、そのまま上履き袋にしまう



それに対し、息子の主張はこうです。

「あのね、上履きにこうして手を入れて、ポンポンってするのがイヤなの」

私が思うに、足で履く上履きに手を入れるという行為がイヤなんだと思います。



「上履き脱ぎたくないの。幼稚園にいるときはずーっと履いていたいの」

幼稚園は上履きを履いて生活するところだと思っているようです。だからまだ教室にいるのに、上履きを脱いで、上履き袋にしまうのがイヤみたいです。靴を履き替える直前に上履きを脱ぐのはどうか聞いてみたら、それは大丈夫でした。



「上履き袋に上履きを入れたくないの。ビニール袋か何かに入れたい」

たぶん、汚れた上履きを、そのまま上履き袋に入れるのがイヤなんでしょう。洗った上履きを月曜日に上履き袋に入れて持っていくことは抵抗されたことがありません。


以上の3点について、息子が非常に気にしていることが分かりました。


ふーっ。。。。

やっと話してくれたと安心すると同時に、我が子ながら何て神経質なんだと心配になりました。



息子には解決策を提示しました。

「じゃあ、歌には参加しなくてもいいように先生に言っておくよ。靴に履き替えるときに上履きを脱いだら? 上履き袋に入れたくなかったらそのまま持ち帰ればいいよ」

「ほんと? じゃあ、明日は歌を歌う時上履きを脱がなくてもいい? 袋に入れなくてもいい?」

「そうだよ」

「よかったー」

息子は泣き止んで、全身から大きく力を抜きました。そして、安心したような笑顔を見せました。


この対応は正解だったようです。一時間かかって、やっと息子の望む対応をしてあげることができました。


上履きに対して強いこだわりのある息子

振り返ってみたら、上履きについてはこれまで何度か気になる発言をしていたんです。

・「明日は上履き持って帰るんだっけ?」と確認してきたことが何度もある
・金曜以外のお迎え時に、「今日は、上履き持って帰ってないからね」と息子が自分から言ってきたことが何度もある


先生も、こんなことがあったと話してくれたことがあります。

・登園時、玄関で息子が泣いていたので、靴を脱がせて抱っこして教室に連れていこうとしたら、「まだ上履きを履いていない~!」と泣いた


息子はきっと上履きについて強いこだわりがあるのでしょう。


幼稚園に通い始めて1ヶ月経ちます。上履きを持ち帰るための手順がイヤだったのに、おそらくこれまでずーっと我慢していたのだと思います。息子がこの気持ちを打ち明けるのに、どれほどの勇気が必要だったのかなあと思いました。


「また幼稚園で何か不安なことがあったら、何でもママに言ってほしい。そうしたらどうすればいいか一緒に考えてあげる。ママはいつでも〇〇の味方だから」

「味方ってなに」

「〇〇のことを一番に考えてあげる人のことだよ」


悩みが解決して、ずっとのしかかっていた心の重りを取り外すことができたからか、それからは幼稚園であった楽しいことを話しはじめました。

「きょうは▲▲ぐみのひとと一緒に外を探検したの。青虫をみつけたの。うすい緑色だった。つんつんって触ってみたら、お砂糖みたいな感じがした」と、ニコニコ。


それから10分ぐらいいろんなお話をして、さあ寝ようかというとき、息子がこう言いました。

「これから、幼稚園でなにか不安なことがあったら、ママに言うね」

それを聞いて、胸がいっぱいになりました。息子のSOSに対応できてよかったと思いました。他の子にとっては気にならないことでも、息子にとってはイヤでイヤでたまらなかったんですよね。今回の一件で、息子の私に対する信頼度も上がったのかなと感じました。


翌日、先生にはこのことをお話しして、フォローしてもらうようにしました。お迎え時に聞いたら、息子は歌のときも上履きを脱がなかったそうです。でも手を叩いて歌を歌うのは参加したようで、ちょっと安心しました。

でも、ずっと上履きの歌に参加しなくていいと私が思っているわけではありません。みんなと同じルーティンができるように、働きかけを続けていくつもりです。

息子のこだわりが薄まり、いつもの歌に上履きを脱いで参加できて、上履き袋にしまえるようになればゴールです。ちょっとずつ、前進していけたらと思っています。


息子がイヤがることを全部「しなくていい」と母親が許容していたら、今後生きづらくなります。でも、本当にイヤだと思っていることに対処せず、「そんなこと気にしなくていいから、みんなと同じようにやりなさい」で済ませてしまっても、後々困るように思います。「勇気を出して悩みを打ち明けても母親は分かってくれない、何もしてくれない」となるからです。

繊細で神経質な息子とどう向き合っていくべきかが、今後の私の課題です。