私はもともと血とか痛みに弱いので、少しでも安らかな気持ちで出産にのぞめたらいいなーと、無痛分娩を選びました。へたれですみません。
先に出産した人の話を聞いても、とにかく痛かったとか、気が遠くなったとか、鼻からスイカとか言われるし。すっかり怖気づいてしまった私は、無痛分娩ができる病院を探しました。
私が出産した神奈川県大和市の愛育病院では、計画無痛分娩を行っています。「計画」無痛分娩とは、帝王切開のようにあらかじめ出産日を決めておいて、その日に麻酔を打って産むやり方です。
スケジュールはこんな感じ。
出産前日 | お昼頃入院。 バルーンを入れて子宮口を広げる。 夕食をとり、21時半消灯。 |
出産当日 | 朝、破水させた後、麻酔の処置を行う。 陣痛促進剤の投与を開始。 分娩スタート |
麻酔をすると痛みは十分の一になると聞きました。これなら私でもがんばれそう。
最初から予定日が決まるというメリットもあるので、夫も仕事の休みの申請をしていました。私も夫もその日に向けて心の準備をしていたのですが、予定通りに事は運びませんでした。。。
* * *
9月12日。予定日の4日前です。その日は早朝4時に、腹痛で目が覚めました。ここ数日 前駆陣痛が続いていたので、またそれだろうと思っていました。軽い生理痛のような痛みで、いてて……と思いながらもお布団の中でじっとしていました。
朝5時。トイレにいったら、血が。
目を1.5倍くらいに見開いたと思います。
これは、これは、おしるし〜!!
マザーズクラスでおしるしの存在は知っていましたが、計画無痛で産む予定だったので、私には縁がないと思ってました。
やばいやばい、出産始まっちゃうかも! とプチパニック。とりあえず夫を起こしました。
私「おしるし来た!! どーしよー!!」
夫も一気に目が覚めたみたいです。
夫「なに、産まれるの? 明後日入院するんじゃなかった?」
まだ外は真っ暗。二人でベッドに座りこんで相談です。
私「おしるし来たから、予定日より前に産まれるかも…」
夫「そういう時どうなるの? 無痛の麻酔してもらえるの?」
私「わかんないよ〜」
夫「病院行く?」
私「でも、まだ陣痛が不規則だから…」
マザーズクラスでは、「陣痛が10分間隔になったら電話してください」と言われていました。
このときの陣痛の間隔はまだ不規則で、5分で次の陣痛が来ることもあれば、25分開くこともありました。ひとまず、10分間隔になるまで様子を見ようということに。
「何かあったら帰ってくるから電話して」と言いながら、朝7時半、夫は仕事に出かけていきました。
陣痛カウント
夫が仕事に行った後は、陣痛の間隔を計りながら、産院に持っていく荷物の見直しなどをしていました。いよいよか。。。
赤ちゃんの退院服をたたんでいると、感慨深いものがあります。
「次にこの家に帰ってくるときには、お腹の子がこの服を着てるんだー。でもその前に、出産がんばらないと。。。怖い。。。出産直後にワープできたらいいのに。。。」と思っていたら、また陣痛来た!
今の世の中は便利になりまして、陣痛を記録するアプリなんていうものもあるんです。
私が使っていたのは「陣痛きたかも」というアプリでした。陣痛が来た時とおさまった時にボタンを押せば、自動的に間隔を計ってくれるという便利なものです。
※時間的に古い記録が下に来ています
この時はまだ10分間隔になっていません。でも、時間がたつたびに少しずつ間隔が狭まってきていて、次の陣痛まで20分開くことはなくなりました。
そのとき夫から電話が。「心配だからこれから帰る」とのこと。夫にはお弁当を買ってきてもらいました。「腹が減っては戦はできぬ」とばかりに、エネルギーをチャージ。でも食べている間も、陣痛が襲ってきます。
そのうちに、陣痛の間隔が規則的になってきました。
これはもう10分間隔になったと考えていいだろうと、病院に電話しました。荷物を持ってすぐ来てください、とのこと。そこで、次の陣痛の波が引いたら病院に行くことにしました。
私「いてててて、陣痛きた!」
夫「じゃあこれが治まったら病院行くよ!」
私「うぐぐ…。ぐぐ…。……。あ、治まった! よし行こう」
陣痛と陣痛の間は、普通にしゃべれるし歩けるし、痛かったことが嘘のようです。
産院までは10分以上かかるので、移動中にもう一回波がくるだろうと思っていました。でも不思議なことに、家を出て病院に着くまでの17分ほど、陣痛は襲ってきませんでした。
産院に着いて受付を済ませ、ソファに座ったところで、タイミングよく陣痛がきました。なぜでしょう。うちの子、空気を読んでくれたんでしょうか?
ではいよいよ、先生の診察を受けます。(次回に続く)