小学館が2019年春から新しい通信教育を立ち上げています。名前は「まなびwith」。ドラゼミのリニューアルです。新しもの好きの私、資料請求してサンプルを取り寄せてみました。
「まなびwith」は、毎月届くのが基本的にワーク冊子だけです。DVD、絵本は年3回ずつで、たまに特別教材(まなびブロック&反対言葉カード)が届きます。おもちゃやDVDをあまり増やしたくないご家庭の方にいいかと思います。
我が家は現在「こどもちゃれんじ思考力特化コース」を受講しています。ワーク主体の通信教育を検討中で、「まなびwith」と「こどもちゃれんじ思考力特化コース」、どちらがいいか考えたい方のために、ワーク内容を比較してみました。
以下で比較するのはどちらも「新年中用」の教材です。
教材のレベルを比較
結論から先に言うと、「こどもちゃれんじ思考力特化コース」についてくる「思考力ぐんぐん」の方が難しめです。実際に、問題を比べてみたいと思います。※まなびwithのサンプルは、4~5月号のレベルと明記あり。こどもちゃれんじ思考力特化コースの方は、実際に年中用として届いた4月号もしくは5月号からの問題を選びました。
ことばに関する問題
【まなびwith】
【思考力特化コース】
まなびwithだと、靴を「はく」のか「きく」のかを問う問題が右下にあります。
一方の思考力特化コースの方は、「はく」ものをすべて選ばせる問題で、選択肢の一つとして靴があります。
思考力特化コースの方が、難しい出題形式になっています。
数に関する問題
【まなびwith】
【思考力特化コース】
まなびwithだと、1~5までの数を声に出して数えることになっています。答えはあらかじめ解答欄に薄く書かれています。それをなぞって書きます。
一方の思考力特化コースの方は、あてはまるものを見つけて数え、答えとなる数のシールを貼る出題です。特にいいなと思うのが、答え以外の数のシールも用意されていること。「このシールが残っているから答えはこれかな」という推測ができないようになっています。
一列にならんだ豆を数える(まなびwith)より、あちこちに散らばったクッキーを弁別して数える(思考力特化コース)ほうが、難易度の高いチャレンジになります。やはり思考力特化コースの方が難しくなっています。
思考力特化コースだと、図形に関する問題もハイレベルです。
図形が苦手なお子さんだと、思考力特化コースを難しく感じるかもしれません。こういう問題って、親が説明して子供に分からせるのも大変なので、「まなびwith」で着実に力を付けていく方がおすすめです。
一方、数や図形が好きなお子さんは、「まなびwith」だと物足りなく感じるかもしれません。その場合は思考力特化コースの方がおすすめです。いろいろな角度から出題された問題で、図形センスを磨くことができます。
「まなびwith」に特徴的な出題
思考力特化コースにはなく、まなびwithにしかない出題形式もあります。それは図鑑と連動した問題です。こうして図鑑のページで知識をつけて……
対応した問題を解きます。
何か知りたいことがあったときに、自分で調べて答えを見つけるのは、大人になっても必要な力ですよね。幼児期から調べ学習のクセをつけたい方におすすめです。
なお思考力特化コースの「思考力ぐんぐん」には、しつけや生活分野に関する出題がありません。いろいろな分野の力を伸ばしていきたいと考える方には「まなびwith」の方がいいかもしれません。
ワーク分量の比較
まなびwith:合計で25~30回程度の学習テキスト
こどもちゃれんじ思考力特化コース:
キッズワーク23~24回分
思考力ぐんぐん23~24回分
分量だけで言うと、こどもちゃれんじの方が多めです。ただし「まなびwith」の方はダウンロードして使うプリント教材もあるそうで、それがどれくらい用意されているかはわかりませんでした。
料金の比較
12ヶ月分一括払いした際の、ひと月当たりの金額を比較してみます。まなびwith:2,327円
こどもちゃれんじ思考力特化コース:1,944円
こどもちゃれんじの方が安く設定されています。ただし「まなびwith」の方はキャンペーン中で、3/22までに、半年もしくは一年分一括払いで申し込めば、4月分の会費が無料になるそうです。
「まなびwith」が向いている人
・毎月じゃなく、たまにならDVDや絵本があってもいい・図鑑が家にある or 図鑑が好き
・調べ学習のクセを付けたい
・バランスよく着実に力をつけていきたい
「こどもちゃれんじ思考力特化コース」が向いている人
・DVD、絵本はいらない・図形問題や空間認識に関する問題が得意
・難問にチャレンジして思考力を伸ばしたい
我が家は思考力特化コースを継続しますが、お子さんの興味や家庭の教育方針に合わせてチョイスすればいいかと思います。
「この通信教育のコンセプトが好きだけど問題の難易度が合わない」ようであれば、学年を上げるという調整方法もあります。
資料請求するとそれぞれお試し教材がもらえるので、春休みの学習にもおすすめです。